インボイス制度 実質損益分岐点逆算機記事一覧

損益分岐点となる値引き要求率とは何か

インボイス制度 実質損益分岐点逆算機の結果画面には「損益分岐点となる値引き要求率」という数値が表示されます。この記事では、この数値が何を意味しているのかを整理します。

値引き要求率とは

値引き要求率とは、免税事業者のままでいた場合に、取引先から値引きなどを求められると想定される割合を指します。取引先(課税事業者)が免税事業者からの仕入れについて仕入税額控除できる割合は、経過措置により段階的に縮小していくため、控除できない部分を補うかたちで値引きを求められる可能性が理論上想定されます。

損益分岐点の考え方

本ツールは、課税事業者になった場合の消費税負担率(2割特例・3割特例・簡易課税・原則課税のうち最も負担が小さい方式の負担率)と、免税のままでいた場合に実際に想定される値引き要求率を比較します。想定される値引き要求率が負担率を上回れば課税事業者になった方が、下回れば免税のままの方が、手取りが多くなりそうだという中立的な比較です。

なぜ「理論上の目安」なのか

実際に取引先がどの程度の値引きを求めるかは、取引先ごとの方針や交渉によって決まるものであり、本ツールが示す値引き要求率はあくまで理論上の目安です。経過措置による控除できない割合をそのまま値引き要求率とみなしているわけではなく、利用者自身が想定する値引き要求率を入力することで、より実態に近い比較ができる仕組みになっています。

取引先が消費者中心の場合

主な取引先が消費者や、簡易課税を選んでいる事業者・免税事業者中心の場合、仕入税額控除の可否は取引先の消費税負担に直接影響しないため、値引き要求の圧力は理論上小さくなるとされています。この場合、本ツールは値引き額を0として扱い、免税のままでいることの相対的な影響が小さいことを示します。

試算対象日によって数値が変わる理由

免税事業者からの仕入れに係る仕入税額控除の経過措置は、2023年10月〜2026年9月は80%、2026年10月〜2028年9月は70%というように、期間ごとに段階的に縮小していきます。控除できる割合が下がるほど、取引先が控除できない部分は理論上大きくなるため、本ツールが示す損益分岐点となる値引き要求率も、試算対象日を先の時期に変えるほど変動する仕組みになっています。同じ売上高・事業区分でも、試算対象日を変えて複数回試算すると、時期による違いを比較しやすくなります。

数値の使い方

損益分岐点となる値引き要求率は、免税のままでいるか課税事業者になるかを考える際の、ひとつの参考材料です。一般的には、この数値と自身が想定する値引き要求率を比較することで、判断の方向性を整理しやすくなるとされています。インボイス制度 実質損益分岐点逆算機で実際の数値を試算し、実際の判断は税理士等の専門家にも相談することをおすすめします。

出典: 国税庁 インボイス制度サイト国税庁 令和8年度税制改正特集

本サービスは特定の税理士・会計事務所・会計ソフトへの登録や、インボイス発行事業者としての登録・納税方式の選択を推奨するものではありません。表示している試算結果は、国税庁が公表する制度情報(2割特例・3割特例・簡易課税制度・免税事業者からの仕入れに係る経過措置)に基づく一般的な目安であり、実際の税額・届出期限・有利な選択は事業者ごとの個別事情(業種・取引先構成・決算期等)により異なります。実際の税務判断・届出手続きは、必ず税理士等の専門家にご確認ください。(本ツールが参照した制度情報の確認時点: 2026-09-13)

実質の損益分岐点を無料で試算

損益分岐点を試算する →
← コラム一覧損益分岐点を試算する →